インドネシアのシナブン山噴火、火砕流で6人死亡 3人重体
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【5月22日 AFP】(更新)インドネシア西部スマトラ(Sumatra)島のシナブン山(Mount Sinabung)で21日、大規模な噴火があり、火砕流に巻き込まれて6人が死亡した。災害当局が22日、明らかにした。さらに3人が重体となっているほか、現場に取り残された人々がいる恐れがある。
災害当局の報道官は、「噴火で発生した高温の雲に9人がさらされ、6人が死亡、3人が重度のやけどを負い重体」だと明らかにした。山腹を勢いよく流れ下ったガスや岩石は、700度に達していた可能性があるという。
死傷者は、現地政府が安全上の理由で立ち入り禁止としていた火山から4キロ以内の地域「レッドゾーン(危険地帯)」で農業を営んでいた。災害当局報道官は、当局は人々がレッドゾーンに戻らないよう何度も警告してきたが、一部の人が「危険を顧みず」農作業をしていたと述べた。
シナブン山は長い休止期間の後2013年に噴火活動を再開した。その後は周期的に噴火を繰り返して火山ガスを噴出し付近に火山灰や火山岩を降らせ、住民数万人が避難を強いられて地元経済は壊滅的な影響を受けた。2014年には特に大規模な噴火が発生して16人が死亡した。
災害当局報道官は、シナブン山では現在も厳戒状態が続いており、次の噴火はいつでも起こり得ると警告した。太平洋海盆周囲に位置し、地震活動が盛んな環太平洋火山帯にあるインドネシアには、129の活火山が存在する。(c)AFP