【5月21日 AFP】米独立戦争(American War of Independence)で米国の初代大統領ジョージ・ワシントン(George Washington)が命運を左右する戦略上の変更を下すきっかけとなった6枚の地図が、来月フランスでオークションにかけられる。

 緻密に描かれた地図を屋根裏で発見したのは、当時、英国と戦う北米植民地側の援護に回ったフランス遠征軍を率いたロシャンボー伯爵(Count of Rochambeau)の子孫。地図には、ニューヨーク(New York)、ボストン湾(Boston Harbour)、チェサピーク湾(Chesapeake Bay)、ポーツマス(Portsmouth)の詳細な3次元図の他、英国軍のとりでや拠点が描き込まれている。

 オークション主催者の説明では、G・ワシントンはニューヨークを攻撃する計画を捨て、代わりにバージニア(Virginia)に移動し、そこで独立派は仏艦隊によって戦略的優位に立った。そして1781年、ワシントンの軍勢は仏軍の支援を得て、主要な戦いで次々と英国軍を撃破した。

 地図は6月13日、仏中部ツール(Tours)近郊モンバゾン(Montbazon)にある壮大な城、シャトー・ダルティニー(Chateau d'Artigny)でオークションにかけられる。(c)AFP