全米ライフル協会、「トランプ大統領」支持を表明
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【5月21日 AFP】米国最大の銃ロビー団体「全米ライフル協会(NRA)」は20日、米大統領選で共和党の候補指名を確実にしたドナルド・トランプ(Donald Trump)氏を支持すると公式発表し、トランプ氏の下に団結するか、民主党のヒラリー・クリントン(Hillary Clinton)前国務長官の当選を許して「自分の銃にさようならのキスをする」か、決めるのは今だと呼び掛けた。
米ケンタッキー(Kentucky)州ルイビル(Louisville)で開かれたNRA年次総会で、クリス・コックス(Chris Cox)会長が発表した。
NRAのトランプ氏支持は意外ではないものの、発表のタイミングは過去2回の米大統領選時と比べて数か月早い。トランプ氏の候補指名をめぐって分裂した共和党内の取りまとめを図る目的があるとみられる。
ウェイン・ラピエール(Wayne LaPierre)NRA副会長は、クリントン氏が大統領になって米最高裁判事を指名すれば、合衆国憲法修正第2条が保障する「武器を保持する権利」は国民ではなく政府の権利だと判断され、「皆さんは自分の銃にさようならのキスをすることになる」と訴えた。
トランプ氏はNRAの支持発表を歓迎し、「皆さんを失望させることはしない」と約束した。(c)AFP/Michael Mathes