【5月21日 AFP】全仏オープンテニス(French Open 2016)は20日、男子シングルスの組み合わせ抽選が行われ、世界ランク1位のノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)が順調に勝ち進めば、ラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)との通算50回目となる対戦が準決勝で実現する可能性が出てきた。

 大会初日に29歳の誕生日を迎える第1シードのジョコビッチは、スタン・ワウリンカ(Stan Wawrinka、スイス)に敗れた前回大会を含め、過去4年間の全仏オープン決勝で3度の準優勝に終わっており、生涯グランドスラム達成へ是が非でもタイトルを獲得したいと考えている。

 ジョコビッチと全仏制覇9回を誇るナダルの直接対決が実現することになれば、初対戦となった2006年大会から数えて通算50回目となる。これまでの通算成績はジョコビッチが26勝23敗としていて、現在は7連勝を飾っている。

 通算12度目の四大大会(グランドスラム)制覇を目指すジョコビッチの初戦の相手は、2010年のウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2010)でベスト8入りを果たした実績を持つ世界100位の盧彦勲(Yen-Hsun Lu、ルー・イェンスン、台湾)に決まった。

 ジョコビッチはまた、4回戦で問題児のバーナード・トミック(Bernard Tomic、オーストラリア)と当たるとみられている。トミックは、マドリード・オープン(Mutua Madrid Open 2016)で無気力なプレーをみせて初戦敗退に終わり、ジョコビッチからプロの自覚が足りないと批判されていた。