【5月20日 AFP】2016年の世界の平均気温は、過去最高を記録した過去2年間の記録を更新して観測史上最高となる見込みだと、米研究チームが19日、発表した。

 前日には、米海洋大気局(NOAA)が、4月の世界の平均気温が12か月連続で過去最高を更新したと発表していた。

 NOAAはまた、今年1月~4月までの4か月間の平均気温は1880年に記録を開始して以降最高となり、20世紀の平均気温を1.14度上回ったと指摘した。

 2015年から今年初めにかけて、太平洋の赤道付近の海面水温が高温傾向となるエルニーニョ(El Nino)現象が観測されていた。

 NOAAによると、過去4か月間の平均気温は2015年の同期間や、今回と同程度の強いエルニーニョ現象が観測された1998年よりも0.45度高かったという。

 NOAAの気象学者ジェイク・クラウチ(Jake Crouch)氏は、今後数か月間に、太平洋の赤道付近の海面水温が低温傾向となるラニーニャ(La Nina)現象が生じたとしても、昨年の平均気温を下回ることはないだろうとしている。(c)AFP