黒人少年射殺の拳銃、競売が終了 落札額は不明
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【5月19日 AFP】米フロリダ(Florida)州で2012年に黒人少年が自警団員の男性に射殺された事件で、男性が出品していた凶器の拳銃の競売が18日終了した。競売サイトを運営する銃愛好家団体「ユナイテッド・ガン・グループ(United Gun Group)」が明らかにした。
最終入札額などは不明。男性はこれまでの応札について確認しているところだという。
事件は2012年、黒人少年のトレイボン・マーティン(Trayvon Martin)さん(当時17)が武器を所持していなかったにもかかわらず、自警団員のジョージ・ジマーマン(George Zimmerman)氏(32)に射殺されたもの。ジマーマン氏は正当防衛だったとしているが、マーティンさんの遺族や友人らは人種差別による殺人だったと主張。ジマーマン氏は殺人罪で起訴されたが裁判では無罪評決が下され釈放された。
地元紙オーランド・センチネル(Orlando Sentinel)によると、ジマーマン氏が出品した拳銃の競売は18日正午、「ジョン・スミス」と名乗るユーザーが提示した入札額13万8900ドル(約1530万円)をもって締め切られた。同紙は「即時に落札者への通知手続きを開始する」とのジマーマン氏のコメントを伝えているが、詳細は明らかになっていない。
ユナイテッド・ガン・グループは一般向けと常連客用の競売を同時に行っていたが、ジョン・スミス氏が入札した一般向け競売は「偽物」だったとしている。
ジマーマン氏が前週に行った最初の競売では、いたずらによる入札から入札額が6500万ドル(約71億6000万円)を超えるまでに高騰し、中止に追い込まれた。その前にも別の競売サイトに同じ拳銃を出品しているが、悪評が立つことは望まないとしてすぐに出品を取り下げている。(c)AFP