【5月17日 AFP】インドネシア西部スマトラ(Sumatra)島の山中にある人気観光地で15日、土砂崩れが発生し、キャンプのため訪れていたとみられる学生15人が死亡した。当局が16日明らかにした。死者数は今後増える恐れもあるという。

 災害対策当局によると、同島北部シボランギ(Sibolangit)にある「2色の滝」で、豪雨と鉄砲水による大規模な土砂崩れが発生した。

 捜索隊はこれまでに15人の遺体を収容。さらに2人を発見し救出を試みているものの、生存は絶望視されているという。これ以外に4人が行方不明になっている。57人が救出され、うち1人が負傷した。

 滝は、シボランギのキャンプ場から山中を数時間歩いたところにある。同地の森林地帯は週末には多くの人でにぎわう人気観光地となっている。

 熱帯に位置し、自然災害や集中豪雨に見舞われることが多い群島国家インドネシアでは、土砂崩れは珍しくない。2014年12月にはジャワ(Java)島で土砂崩れが発生して多数の家屋が土に埋まり、100人近くが死亡した。(c)AFP