フィリピン次期大統領、死刑制度復活の意向表明
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【5月16日 AFP】先週フィリピンで行われた大統領選で勝利したロドリゴ・ドゥテルテ(Rodrigo Duterte)氏(71)は15日、犯罪撲滅策の一環として、死刑制度の復活を目指す意向を明らかにした。また、警察に容疑者の射殺を許可する方針を示した。
9日の大統領選での大勝後、初めて行った記者会見で同氏は「議会に絞首刑の復活を求める予定だ」と表明。犯罪組織のメンバーや、当局による身柄拘束の試みに対し暴力をもって抵抗した者に対しては、治安当局に射殺命令を出すと述べた。
フィリピンでは2006年、当時のグロリア・アロヨ(Gloria Arroyo)政権により死刑が廃止された。だがドゥテルテ氏は、死刑を今後、麻薬犯罪や強姦(ごうかん)、殺人や強盗などの広範な犯罪に適用したいと述べている。
執行方法については、銃殺刑は弾丸の無駄遣いになるとして、絞首刑が望ましいと言明。また、首つり縄で脊椎を損傷させ死に至らしめる絞首刑の方が、より人道的だと主張した。
同氏はさらに、公共の場での午前2時以降の飲酒や、子どもが大人の同伴なしに深夜に外出することを禁止する措置を導入すると宣言した。子どもが街頭で保護された場合、親が逮捕・収監されることもあるとしている。(c)AFP/Ayee Macaraig