誕生日のマレーが優勝! ジョコビッチに雪辱 イタリア国際
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【5月16日 AFP】テニス、イタリア国際(Internazionali BNL d'Italia 2016)は15日、男子シングルス決勝が行われ、大会第2シードのアンディ・マレー(Andy Murray、英国)が6-3、6-3で第1シードのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)を破り、第1子が誕生してから初のツアー優勝を飾ったと同時に、最高の形で29歳の誕生日を祝った。
前週のマドリード・オープン(Mutua Madrid Open 2016)決勝で、惜しくもジョコビッチにタイトルを譲っていたマレーだが、この日は、1時間35分のストレート勝ちを収めて、クレーで3つめのタイトルを獲得した。準決勝で錦織圭(Kei Nishikori)と激戦を演じたジョコビッチに疲れが残る一方で、マレーはリュカ・プイユ(Lucas Pouille、フランス)に快勝し、決勝に向けて心身ともに万全の状態だった。
全仏オープン(French Open 2016)の本戦開幕を間近に控える中、マレーは、イタリア国際の男子シングルスで1931年以来の英国人チャンピオンとなった。
娘の誕生が人生観を変えたというマレーは、子どもの存在が「テニスキャリアにもプラスの影響を与えると」確信していると述べ、「今日コートに出る前、最後に見たのは娘の写真だった」と明かしている。
ロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)が3回戦で敗退したため、マレーは世界ランク2位の奪還も決めている。
ジョコビッチは試合後、「難しい試合になるだろうと思っていた」と口を開くと、「アンディの勝利から、自分は何も得ることができなかった。彼はこの大会で最高の選手だった。今の彼はコートをうまく使って、ベースラインからより多彩なショットを繰り出せるようになっていると感じた」と、マレーの強さを分析した。
この試合では、雨により滑りやすくなったコンディションに、ジョコビッチがいら立ちを募らせた一方で、我慢強くプレーしたマレーに軍配が上がった。ジョコビッチは、コートがぬかるんでいるとして整備を要求するなど、チェアアンパイアに不満を見せる場面も多々あった。(c)AFP/Justin DAVIS