【5月15日 AFP】ロシア当局は14日、日本海(Sea of Japan)を航行していたロシア船籍のヨットが北朝鮮の沿岸警備隊に拿捕(だほ)され、北朝鮮の金策(Kimchaek)市にえい航されたと公表した。

 ロシア外務省のイゴール・アガフォーノフ(Igor Agafonov)氏は同国極東のウラジオストク(Vladivostok)でロシア通信(RIA)に対し「(ロシアの)ヨットが金策にえい航されたと北朝鮮から連絡を受けた」、「乗組員は生存しており元気だ。われわれはヨットがなぜ拿捕されたのか北朝鮮側からの説明を待っているところだ」と述べた。

 これに先立ち、北朝鮮の首都平壌(Pyongyang)にいる匿名のロシア大使館員は国営タス通信(TASS)に、ロシア人5人が乗船するヨット「エルフィン(Elfin)号」が13日、韓国の釜山(Busan)港からウラジオストクまでのヨットレースの最中、北朝鮮の沿岸警備隊に拿捕されたと話していた。

 在北朝鮮ロシア大使館のデニス・サムソノフ(Denis Samsonov)報道官は「ロシア大使館は北朝鮮側に対し、乗組員の即時解放を求める覚書を送付した」とロシア通信に語った。

 ロシアは孤立する独裁国家・北朝鮮と短い国境で接し、比較的友好的な関係を保っている。(c)AFP