中国・台湾に機密漏えいか、スパイ罪で米海軍少佐に軍法会議
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【5月14日 AFP】米海軍は、中国と台湾に軍事機密を漏えいしたスパイ罪で、元ハワイ(Hawaii)駐在の海軍少佐を軍法会議にかけることを決めた。米海軍関係者が13日、AFPに明かした。
スパイ罪や機密情報の取り扱い上の不始末、合法的な命令への違反など複数の罪に問われているのは、ハワイの海兵隊基地で情報収集を行う哨戒飛行部隊に配属されていたエドワード・リン(Edward Lin)海軍少佐(39)。米海軍のティム・ホーキンス(Tim Hawkins)報道官によると、この件に関して指揮権を持つフィリップ・デービッドソン(Philip Davidson)提督が今週、軍法会議への出廷を命じた。
起訴状によると、リン少佐は「米軍事防衛に関する機密を外国政府代表に」漏えいした罪に問われており、中国と台湾に機密を提供したほか、その他の国とも接触した可能性があるという。
被告側弁護人のラリー・ヤングナー(Larry Youngner)氏は、リン少佐が政府当局者による「非道な陰謀」に陥れられたと主張している。
リン少佐は17日、米バージニア(Virginia)州ノーフォーク(Norfork)の海軍基地内で軍法会議に召喚される。(c)AFP