【5月13日 AFP】米大統領選で共和党の指名獲得を確実にしたドナルド・トランプ(Donald Trump)氏(69)が実際にホワイトハウス(White House)入りするまでには、まだ長くて険しい道のりが待っているだろう。だが、少なくともインドには、トランプ氏に神の助けがあるよう応援するファンたちがいる。

 あるインドの極右ヒンズー教団体は11日、同国の首都ニューデリー(New Delhi)でトランプ氏のために祈る集会を開いた。彼らはトランプ氏を、人類を救う戦士だとたたえている。

 ビシュヌ・グプタ(Vishnu Gupta)氏は自らが率いる一派、ヒンズー・セナ(Hindu Sena)は、イスラム教徒の米国への一時入国禁止や過激派グループの取り締まりといったトランプ氏の提案を支持するとし、「われわれはトランプ氏の提案を全面的に支持している。モディ氏も同様のスタンスをとるべきだ」と、自国のヒンズー国家主義者のナレンドラ・モディ(Narendra Modi)首相の名を挙げて語った。

 グプタ氏の一派は「ビンディ」というヒンズー教徒が額につける赤い丸印がついたトランプ氏の写真と、力と勇気をつかさどるヒンズー教の神ハヌマン(Hanuman)の肖像を並べ、その横で儀式の火をたいた。「米国にはトランプ氏のような扇動的は指導者が必要だ。トランプ氏が米大統領になれば、彼はイスラムの脅威に対するインドの戦いに手を貸せるだろう。トランプ氏は人類を救える唯一の人物だ」とグプタ氏は述べた。(c)AFP