英マスコミの「野蛮人」は礼儀教育必要 中国紙、英女王の発言で
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【5月12日 AFP】英国のエリザベス女王(Queen Elizabeth II)が一部の中国高官らを「とても非礼」と述べたことを受け、中国の国営新聞は12日付の社説で、英国メディアは「野蛮人」であふれ返っており、中国古代文明の礼儀を学ぶことが役に立つだろうと述べた。
女王はロンドン(London)のバッキンガム宮殿(Buckingham Palace)で催された園遊会で、中国の習近平(Xi Jinping)国家主席による昨年の英国訪問について、無防備なコメントを発したところをカメラに捉えられた。女王による外交的な失言はまれだ。
女王の発言は11日に世界中で報じられたが、中国国内では当初、広範囲にわたって検閲され、英国放送協会(BBC)によるとBBCの放送も中国で一時遮断された。
中国共産党の機関紙・人民日報(People's Daily)系列の国営英字紙・環球時報(Global Times)は社説で、英国メディアがこの発言を大げさに取り上げ、まるで「最も貴重な宝物」であるかのようにこの動画をほめそやしていると非難した。
「西洋は近代において世界のトップに上り詰め、卓越した文明を築いた。しかし、西洋のメディアは見境のない『ゴシップ狂たち』であふれている。彼らは牙をあらわにして爪を振りかざし、極めて自己陶酔的であり、『野蛮人』の非礼さを今も持ち続けている」(環球時報社説)
また中国語版ではさらに、「われわれは、5000年続いた東洋文明に彼ら(西洋メディア)が絶えずさらされるにつれて、彼ら(のマナー)も進歩するだろうと信じている」と英語版にはない文面も付け加えられた。(c)AFP