【5月12日 AFP】フィリピンの大統領選挙で勝利したロドリゴ・ドゥテルテ(Rodrigo Duterte)氏(71)が、ローマ・カトリック教会のフランシスコ(Francis)法王を蔑称で呼んだことについて直接謝罪したいとして、バチカンへの訪問を計画していることが分かった。ドゥテルテ氏の報道担当者が12日、明らかにした。

 ドゥテルテ氏が市長を務めるフィリピン南部のダバオ(Davao)で、この報道担当者は記者団に対し、「ドゥテルテ氏は、選挙で勝とうが負けようが、バチカンを訪れたいと何度も口にしてきた。法王を表敬訪問するためだけではなく、法王に釈明して許しを請う必要があるからだ」と語った。

 ドゥテルテ氏は大統領選に出馬表明する際の演説で、話が横道にそれ、カトリック教徒が大半を占めるフィリピンの首都マニラ(Manila)を法王が昨年訪れたときに大渋滞を引き起こしたとして法王を非難。「われわれがホテルから空港まで行くのに5時間もかかった。誰が来るのかと聞いたら、法王だというじゃないか。私は彼にこう言ってやりたかった」と述べると、相手を売春婦の息子とさげすむ俗語を使い、「自分の国に帰れ。二度とこの国に来るな」とののしっていた。(c)AFP/Ayee Macaraig