【5月11日 AFP】英警察は10日、イングランド(England)北部のショッピングセンターで行われた対テロ訓練の際に警察官らがアラビア語で「アラーアクバル(Allahu Akbar、神は偉大なりの意)」と叫んだことについて謝罪した。

 英国のテレビ局が放映した訓練の模様を伝える映像には、黒装束に覆面姿の男性が「アラーアクバル」と叫びながらマンチェスター(Manchester)のショッピングセンターに突入し、爆弾の模造品に点火して床に倒れる様子が捉えられていた。

 大マンチェスター警察(Greater Manchester Police)は声明を発表し、「振り返ると、このような宗教的な表現を口にした直後に自爆を演じたことで、今回の訓練とイスラム教を関連付けたのは容認し難い」と表明。

 さらに、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」のアラビア語名の略称である「ダーイシュ(Daesh)」に言及し、「訓練のシナリオはダーイシュの戦闘員が自爆テロを行った」と想定した内容だったが、「この訓練で不快な思いをさせてしまったことを認め、謝罪する」と述べている。(c)AFP