米UPS、人道支援物資配達にドローン活用へ
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【5月11日 AFP】米運送ユナイテッド・パーセル・サービス(UPS)は9日、小型無人機(ドローン)製造会社と貧困国の予防接種に資金提供しているGAVIアライアンス(GAVI Alliance)と業務提携し、医療品を無人機で配達する事業に乗り出すことを明らかにした。
UPS基金(UPS Foundation)によると、業務提携したのは米カリフォルニア(California)を拠点とするスタートアップのジップライン(Zipline)社。同社の無人機ジップ(Zip)を使い、今年後半から、ルワンダ政府との契約の下で、血液製剤をルワンダの病院や医療センターに届けるという。
UPS基金は、同事業に向け80万ドル(約8700万円)の助成金を提供した。
事業計画では、ルワンダ国内21か所の輸血施設に1日あたり150回ほど配達できる見通し。
アフリカは世界で最も妊産婦の死亡率が高く、その大半は出産後の出血が原因だと同基金は指摘。「ルワンダのドローン配達事業は、今後3年間で数千の命を救い、ほかの国のモデルとなることを目指している」と述べた。(c)AFP