【5月10日 AFP】数々の問題行動で男子テニス界を騒がせている若手選手のバーナード・トミック(Bernard Tomic)について、地元オーストラリアのメディアは9日、「言い訳王」「ピーナツ大の器」などと厳しく批判した。

 世界ランク22位のトミックは先日、マドリード・オープン(Mutua Madrid Open 2016)の初戦でファビオ・フォニーニ(Fabio Fognini、イタリア)にマッチポイントを握られると、相手のサーブを受ける際にラケットを上下逆に持って、リターンするそぶりすら見せないという無礼な振る舞いを見せただけでなく、8日に開幕したイタリア国際(Internazionali BNL d'Italia 2016)の初戦を、わずか8分で棄権していた。

 ローマ(Rome)での試合をわずか3ゲームで棄権したことについて、23歳のトミックは「昨晩から調子が悪かった」と説明したが、試合に対する思い入れが足りないことは明らかで、オーストラリアのメディアは、燃料積載容量が少ないことを皮肉って「タンク機関車のトミック」と名付けている。

 ヘラルド・サン(Herald Sun)紙は、社説のページで「欲望、情熱、戦い、高いプロ意識―こういった素質を、伸び盛りの若手テニス選手から見たいものだ」と述べた。

「しかし実際に見せられるのは、かんしゃく、横柄な態度、その時々の気分といったもの。さらには、無礼で手に負えない行動を正当化するという、まったくもって信じられない場面すらある」

 同紙は「言い訳王」とタイトルを付けた記事の中で「その通り、これはバーナード・トミックのこと」と実名を出して批判すると、同選手がこれまでに挙げた10個の言い訳をリストアップ。これは「終わりがない犯罪記録」だとこき下ろした。