【5月6日 AFP】(更新)米宇宙開発企業スペースX(SpaceX)は6日未明、日本の通信衛星「JCSAT-14」を搭載した2段式ロケット「ファルコン9(Falcon 9)」を打ち上げ、同衛星を軌道に投入した後、第1段機体の大西洋(Atlantic Ocean)上の台船への着陸に成功した。

 インターネット企業家のイーロン・マスク(Elon Musk)氏率いるスペースXが、ファルコン9の洋上着陸を成功させたのは、今回が2回目。着陸成功の瞬間、地上の管制センターでは「USA、USA」の歓声が湧き起こった。

 ファルコン9はスカパーJSAT(SKY Perfect JSAT)の放送用通信衛星JCSAT-14を搭載し、予定時刻の6日午前1時21分(日本時間午後2時21分)に打ち上げられた。第2段機体から分離した後、第1段機体はエンジン噴射により大気圏に再突入して降下した。

 一方、第2段機体は軌道への上昇を続け、打ち上げから約32分後、通信衛星を軌道に投入した。

 スペースXは今回の洋上着陸について、降下速度が初成功の際の2倍だったため、成功するとは予想していなかったという。ストリーミングによる中継映像には、完璧な洋上着陸の様子が捉えられていた。(c)AFP