【5月6日 AFP】米大統領選に出馬しているヒラリー・クリントン(Hillary Clinton)前国務長官が在任中に私用メールアドレスを公務に使用していた問題で、クリントン氏と長年近い関係にあったフーマ・アベディン(Huma Abedin)氏ら側近が米連邦捜査局(FBI)の事情聴取を受けた。米CNNが5日、報じた。FBIの捜査の一環だという。

 捜査の概要を知る複数の米当局者が事情聴取についてCNNに確認した。事情聴取によりFBIの捜査は前進し、当局者らによると、捜査は終わりに近づいているという。クリントン氏のサーバーのセキュリティーと、機密情報が含まれたメールがやり取りされていたかどうかが捜査の焦点となっている。

 アベディン氏は捜査当局に協力的で、クリントン氏が故意に法律に違反したという証拠は発見されていないという。クリントン氏のサーバーを設定し、捜査協 力と引き換えに訴追免除を与えられたとされる国務省元職員のブライアン・パグリアーノ(Bryan Pagliano)氏も事情聴取を受ける見通しだという。

 CNNが複数の当局者の話として伝えたところによると、FBIは今後数週間以内にクリントン氏からも事情を聴く方針だが、日程はまだ決まっていない。FBIや米司法省の報道官、アベディン氏の弁護士とクリントン氏の弁護士はコメントを拒否した。