【5月5日 AFP】米道路交通安全局(NHTSA)は4日、米国車に搭載されている日本の自動車部品メーカー、タカタ(Takata)製のエアバッグ3500万~4000万個の追加リコールを命じた。

 これに先立ちNHTSAは、世界で11件報告されている死亡事故がタカタ製エアバッグの膨張装置の破裂に関連していると結論付けていた。

 調査当局では、エアバッグのガス発生装置が破裂して破片が飛び散り、ドライバーや同乗者に刺さる事故について、硝酸アンモニウムのガス発生剤が高湿度下や温度変化の激しい状況下で劣化することとの関連を指摘している。

 米国では100件以上の事故と10人の死亡をめぐり、この問題との関連が疑われている。

 タカタ製のエアバッグは既に約2900万個がリコールされている。追加リコールはタカタ製ガス発生装置のうち乾燥剤を含まないタイプが対象で、複数メーカーのモデル数千万台にわたる見通し。(c)AFP