【5月4日 AFP】イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」は3日、イラク北部でクルド人治安部隊を撃破し、ISと戦う米国主導の有志連合の一部として派遣されていた米海軍特殊部隊「シールズ(SEALs)」の隊員1人を殺害した。

 ISが2014年にイラクの一部を制圧して以来、有志連合の兵士が敵の攻撃を受けて死亡したのはこのシールズ隊員で少なくとも3人目。

 ピーター・クック(Peter Cook)米国防総省報道官によると死亡した隊員は、ISに掌握されているイラク第2の都市モスル(Mosul)の北にあるクルド人治安部隊ペシュメルガ(Peshmerga)の拠点の一つに対し、ISが行った攻撃で死亡したという。

 バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領は2011年のイラクからの米軍撤退を、大統領在任中に成し遂げた大きな成果の一つと強調している。しかし米軍部隊はイラクでのISとの戦闘に引き戻されている。(c)AFP/W.G. Dunlop