シリア・アレッポで空爆、戦闘に歯止めかからず
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【5月2日 AFP】シリア第2の都市アレッポ(Aleppo)で2日未明、新たな空爆が行われた。AFP特派員が伝えた。一方で同日、激化する戦闘に歯止めをかけるべく、ジョン・ケリー(John Kerry)米国務長官がスイス・ジュネーブ(Geneva)入りした。
アレッポとその周辺では1週間以上戦闘が続いており、一般市民数百人が死亡している。
現地で取材に当たっているAFP特派員によると、反体制派が掌握している同市東部に対する空爆は同日未明に発生。死傷者が出たという情報は入っていない。
今回標的になったのは、人口が集中しているブスタンアルカスル(Bustan al-Qasr)地区など。ただこの空爆を行った戦闘機がシリア政府、もしくはロシア軍のものなのかは不明だという。
一方、英国に拠点を置く非政府組織(NGO)「シリア人権監視団( Syrian Observatory for Human Rights)」によると、反体制派は1日、政府軍が掌握する同市西部に対する砲撃を実施し、子ども1人を含む市民3人が死亡したという。
アレッポとその周辺での戦闘激化により、これまでに市民250人以上が犠牲になっており、国連(UN)が支援する和平協議と不安定な停戦合意はいずれも崩壊の危機に直面している。
ケリー米国務長官は1日、ジュネーブに入り、戦闘停止の緊急対策として、アラブ諸国の閣僚やスタファン・デミストゥラ(Staffan de Mistura)国連特使と協議を行った。(c)AFP