【5月2日 AFP】国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は1日、地中海(Mediterranean)で先月29日に移民らを乗せた船が沈没し、15人前後が行方不明になっていると明らかにした。地中海では同じ日に別の移民船も沈没しており、行方不明者は合計で約100人に上っている。

 UNHCRのカルロッタ・サミ(Carlotta Sami)報道官はAFPの取材に、移民ら約120人を乗せてリビアからイタリアに向けて航海していた船が、出航から4時間後の4月29日早くに沈没したと明らかにした。その上で、これまでに2人の遺体を収容し、アフリカ諸国出身の「15人前後」が行方不明になっていると語った。

 これに先立ち国際移住機関(IOM)は4月30日、約110人を乗せたゴムボートがリビア沖で同じ29日に沈没し、救助されたのは26人にとどまっていると発表していた。サミ報道官によると、この事故の救助者は1人増えて27人となり、うち4人が女性だという。(c)AFP