スポーツ仲裁裁判所、プラティニ氏の裁定を5月9日までに判断
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【4月30日 AFP】6年間の活動停止処分を不服としてスポーツ仲裁裁判所(CAS)に異議申し立てを行った欧州サッカー連盟(UEFA)会長のミシェル・プラティニ(Michel Platini)氏の裁定が、5月9日までに下されることが明らかになった。
元フランス代表のスターで60歳のプラティニ会長は、国際サッカー連盟(FIFA)の次期会長最有力候補だったが、昨年発覚した金銭スキャンダルにより会長選からの撤退を余儀なくされた。
CASがFIFAの処分を覆した場合、プラティニ氏は6月10日にスタッド・ド・フランス(Stade de France)で行われる欧州選手権2016(UEFA Euro 2016)の開幕戦、フランス対ルーマニアの試合に出席できるが、処分が覆らなければその輝かしいキャリアは不名誉な汚点を残すことになる。
プラティニ氏は29日、スイス・ローザンヌ(Lausanne)で行われた聴聞会に出席している。この聴聞会には、プラティニ氏のかつての盟友で、現在は敵対関係にあるジョセフ・ゼップ・ブラッター(Joseph Sepp Blatter)FIFA前会長も出席した。
プラティニ氏は裁判所に出廷する前、集まった報道陣に対して「今日から試合が始まる。新しい試合であり、最後の試合だ。私は楽観している。われわれが勝つからね」とコメント。そして聴聞会を終えて裁判所を後にする際には、自信がさらに高まったことを明らかにし、改めてFIFAの処分は正当性を欠いていると主張した。
プラティニ氏は2011年にブラッター氏から200万スイスフラン(約2億2170万円)の不正な金銭を受け取ったとして処分を受けているが、両氏はこの支払いは1998年から2002年にかけて行われたコンサルティング料で、口頭での契約に基づいた正当なものだと主張している。
FIFAの倫理委員会は昨年12月、プラティニ氏とブラッター氏に8年間のサッカーに関わる一切の活動停止処分を言い渡したが、今年2月に処分は6年間に軽減されている。
CASのマシュー・リーブ(Matthieu Reeb)事務総長は、5月9日の判決では「シンプルに判決が言い渡され、それから判決の根拠を伝える」と話している。(c)AFP/Corentin DAUTREPPE