アリが今季残り3試合で出場停止、相手選手に暴力行為
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【4月29日 AFP】イングランドサッカー協会(FA)は28日、試合中に暴力を振るったとして、プレミアリーグのトッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)に所属するデレ・アリ(Dele Alli)に3試合の出場停止処分を科した。これでアリは今季中の出場が不可能となった。
先週、年間最優秀若手選手に選出されたばかりの20歳のアリは、ウェスト・ブロムウィッチ・アルビオン(West Bromwich Albion、WBA)と1-1で引き分けた25日の試合で、クラウディオ・ヤコブ(Claudio Yacob)の腹を殴ったとして処分を受けた。
これで、リーグ優勝にわずかな望みをかけているマウリシオ・ポチェッティーノ(Mauricio Pochettino)監督率いるトッテナムは、チェルシー(Chelsea)戦、サウサンプトン(Southampton FC)戦、ニューカッスル(Newcastle United)戦の今季残り3試合でアリを起用できなくなった。
FAは声明で、「デレ・アリは暴力行為により、ただちに3試合の出場停止処分を受けることになる。問題の場面は審判団には目撃されていないものの、映像で確認された」と発表した。
「当該選手はFAによる問罪を認めたが、自動的に3試合の出場停止が適用されるのは『明らかに厳しすぎる』と異議を唱えた。しかしながら、この主張は本日(28日)行われた独立行政委員会の聴聞会で却下された」
2015年にフットボールリーグ1(3部)のミルトン・キーンズ・ドンズFC(Milton Keynes Dons FC)からトッテナムに加入したアリは、今季活躍したスター選手の一人で、リーグ戦では10得点を記録。欧州選手権2016(UEFA Euro 2016)では、ロイ・ホジソン(Roy Hodgson)監督が率いるイングランド代表に名を連ねることが期待されている。
アリは今回の処分を受けて、「僕のシーズンが終わってしまい、がっかりしている。あんな行為をするべきではなかった。これを教訓にして、さらに強くなって戻ってくるよ」とツイッター(Twitter)に投稿した。
WBAに引き分けたトッテナムは、首位レスター・シティ(Leicester City)に勝ち点7差をつけられている。レスターは、来月1日のマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)戦で勝利すれば、自力で優勝を決めることができる。(c)AFP