【4月28日 AFP】米ニューヨーク(New York)の警察当局は27日、過去最大規模のギャング組織の「摘発」作戦を行い、同市や米国内で殺人などを犯した、対立する2つのストリートギャング組織の120人を検挙したと発表した。

 警察当局は早朝、39件の殺人や、銃器使用、強盗、銀行詐欺、恐喝、違法薬物取引などの容疑で、ブロンクス(Bronx)地区のギャングメンバー数十人を一斉検挙した。当局は、2つのギャング組織を壊滅させるため、1年に及ぶ捜査を行っていた。

 当局が標的にしたのは対立するギャング組織「ビッグマネーボス(Big Money BossesBMB)」と「ツーフライ(2Fly)」。BMBはニューヨークの様々な地域に入り込んでいる組織で、一方のツーフライは全米規模で活動する組織だった。

 ニューヨーク州南地区連邦検事のプリート・バララ(Preet Bharara)氏は、今回の作戦について「ニューヨーク市の歴史上、最大規模のギャングの検挙と考えられている」と語った。

 合計で、120人のギャングメンバーやその協力者らが恐喝、麻薬取引、銃犯罪などの容疑で検挙された。その大半は、27日の作戦で拘束されたという。(c)AFP