【4月28日 AFP】米大リーグ(MLB)、シアトル・マリナーズ(Seattle Mariners)の筆頭オーナーであるゲーム大手の任天堂(Nintendo)が、保有する株式の多くを、他の共同オーナーに売却すると発表した。携帯電話のゲームに押され、ゲーム機の販売が伸び悩んでいることが、売却の背景にあるとみられる。

 今回の決断に至った詳しい理由は明かされていないものの、任天堂の米法人は、保有する株式のうち10%を残して、マリナーズの運営会社「First Avenue Entertainment LLLP」の他メンバーに売却するべく、交渉を始めているという。

 1992年、マリナーズがシアトル(Seattle)から移転する危機に直面していたとき、当時社長だった故山内溥(Hiroshi Yamauchi)氏が個人として出資し、任天堂が球団経営の中心的存在になった。

 マリナーズは、イチロー(Ichiro Suzuki)をはじめとする多くの日本人が所属してきた球団ということもあり、日本での知名度も高い。(c)AFP