【4月28日 AFP】一見すると偉大な画家たちの作品が集まった展覧会だが、作品は完全なまがいものばかり。そんな展覧会が堂々とアルゼンチンで開かれている。

 アルゼンチンの首都ブエノスアイレス(Buenos Aires)で展示されているこれら40もの絵画は、国際刑事警察機構(インターポール、ICPO)によって偽造団から差し押さえられたもの。

 主催者によると、贋作(がんさく)でもこれらは総額で60万ドル(約6700万円)ほどの価値になるという。贋作市場のほんの一部に過ぎないが、絵画詐欺への関心を高める上で重要な実例になるという。

 展覧会はブエノスアイレスの経済財務省庁舎内で5月中旬まで開かれる。展覧会終了後、これらの贋作は制作者を裁く裁判所へ戻され、その後廃棄される予定だ。(c)AFP