パプアニューギニア、豪の難民収容施設を閉鎖へ
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【4月27日 AFP】パプアニューギニア政府は27日、同国のマヌス(Manus)島にオーストラリア政府の資金で運営されていた難民収容施設を閉鎖すると発表した。前日の26日には同国の最高裁判所が、同施設での難民認定申請者の収容は憲法違反との判断を示していた。
パプアニューギニアのピーター・オニール(Peter O'Neill)首相は声明で、「判決を尊重し、政府は豪政府に対して、領外審査センターに現在収容されている難民申請者に対して別の措置を講じるよう直ちに要請する」と述べた。
船での入国を試みた難民申請者をマヌス島か、太平洋の島国ナウルの審査センターに移送するという豪州政府の政策については、これまでにも国際的に批判の声が上がっていた。
オニール首相の決定に先立ち、豪州のピーター・ダットン(Peter Dutton)移民・国境警備相は、パプアニューギニア最高裁の判断にかかわらず、豪州の国境警備政策の有効性は変わらないと述べるとともに、マヌス島に収容されている850人全員は豪州への入国を認められることはなく、本国への送還か、第三国定住のいずれかしかないと述べていた。(c)AFP