上下逆さまに取り付けられた跳ね橋、設計からやり直しに チリ
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【4月27日 AFP】チリで建設されていた同国初の跳ね橋が、設計からやり直しとなることが分かった。通行デッキが上下逆に取り付けられていたことが、その理由だ。
チリ政府が26日明らかにしたところによると、カウカウ川(Cau Cau River)をまたいでバルディビア(Valdivia)とテハ(Teja)島をつなぐ跳ね橋の一からのやり直し工事にかかる費用は1500万ドル(約16億7000万円)。同プロジェクトには既に3000万ドル(約33億4000万円)が投じられている。
2014年1月、開通日が近付く中で発覚したこのミスは、ソーシャルメディア上で物笑いの種となっていた。橋は今では地元バルディビアの観光名所の一つになっている。
跳ね橋は水たまりができないよう、中央部が最も高く両端(手すりなどのある方向)に向かって緩い弧を描くよう設計されている。今回の場合、2つの通行デッキを上下逆さまに取り付けてしまったため、それが逆効果になってしまった。
しかし、ミスはそれだけに終わらず、船が通れるように跳ね橋を上げる部分の装置にも変更が必要だ。
チリ政府は橋の建造を請け負ったスペインの建設会社アスビ(Azvi)に非があるとして、同社に責任を取らせる意向を表明。新たな橋の設計会社を決める入札は来年行われるという。(c)AFP