カキの殻をイメージ、故ハディド氏建築がイタリアに完成 死後初
このニュースをシェア
【4月25日 AFP】先月31日に65歳で急死したイラク系英国人の女性建築家ザハ・ハディド(Zaha Hadid)氏が手掛けた建築物の1つが25日、イタリアで落成する。ハディド氏の死後に完成した建築プロジェクトは初めて。
イタリア南部サレルノ(Salerno)の港湾地区再開発の一環として建設された新フェリーターミナルは、牡蠣(かき)に発想を得たデザイン。ハディド建築の特徴である流線形と曲線をアレンジした柔らかな印象の「中身」を硬い「殻」が覆っている。
ハディド氏が心臓発作で急死した際、同氏の建築事務所では、2022年にカタールで開催されるFIFAワールドカップの新スタジアムやイラクの新国会議事堂、米ニューヨーク(New York)の超高層ビルなど、設計・建築中のプロジェクト36件を抱えていた。現在、これらの業務はハディド氏と8年間仕事を共にしてきたドイツ人建築家、パトリック・シューマッハ(Patrik Schumacher)氏が引き継いでいる。(c)AFP