【4月25日 AFP】自転車ロードレース、リエージュ~バストーニュ~リエージュ(Liege-Bastogne-Liege 2016)は24日、ベルギーのリエージュ(Liege)からアンス(Ans)間の253キロメートルで行われ、チームスカイ(Team Sky)のヴァウテル・プールス(Wouter Poels、オランダ)が、優勝候補を抑えて優勝した。

 雪が降り凍てつくような寒さの中、迂回コースが設定されるなど、イレギュラーが多発したこの日、スプリント勝負でオリカ・グリーンエッジ(Orica GreenEDGE)のミハエル・アルバジーニ(Michael Albasini、スイス)と、ランプレ・メリダ(Lampre-Merida)のルイ・コスタ(Rui Alberto Costa、ポルトガル)をかわしたプールスは、チームスカイで初の「モニュメント」覇者になった。

 残り2.5キロで最後のカテゴリー山岳に入ると、アルバジーニがアタックを仕掛け、それにプールス、コスタ、BMCレーシングチーム(BMC Racing Team)のサムエル・サンチェス(Samuel Sanchez、スペイン)が食らいつく展開になった。

 4人のゴールスプリントに持ち込まれた勝負で、プールスが一番でフィニッシュすると、チームスカイのデビッド・ブレイルスフォード(David Brailsford)代表は、同選手を抱きしめた。

 ベルギーのテレビ局に対し、「信じられない、最高の気持ち」としたプールスは、「雪もちらついて、厳しいコンディションだった」とレースの困難さを明かした。

「(最後の場面では)自分にそこまでのパワーは感じなかったけど、周りのみんなも疲れ切っていた」

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