国連安保理、北朝鮮のミサイル発射を強く非難
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【4月25日 AFP】国連安全保障理事会(UN Security Council)は24日、北朝鮮が潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)の発射に成功したと主張していることについて、国際社会に呼応し同国を非難した。
北朝鮮の国営朝鮮中央通信(KCNA)は、実験には金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)第1書記が自ら立ち会い、水中ミサイル発射システムの「信頼性」を確認したと伝えた。
国連安保理は、これまでに採択された安保理決議に対する「重大な」違反だとして同実験を非難。 声明で「こうした弾道ミサイルの発射は、(北朝鮮の)核兵器運搬システム開発に寄与し、地域内外の緊張を高める」と述べ、北朝鮮に対し「一連の安保理決議に違反するさらなる行動を控えるよう」求めた。
米国と英国は今回の発射実験が安保理決議に違反すると非難、バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領は中国に北朝鮮への圧力を強めるよう求めた。
今回のミサイル発射実験は、北朝鮮が5回目の核実験の準備中だとの懸念が広がる最中に実施された。だが、発射後、北朝鮮高官は、米国が韓国と行っている合同軍事演習をやめれば核実験を中止するとの意向を示した。
北朝鮮は同様の提案を昨年1月にも行っているが、米国はこれを一蹴している。(c)AFP/André VIOLLAZ