米民主サンダース氏、これまでの敗北は「貧困層が投票しないから」
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【4月24日 AFP】米大統領選の民主党候補指名を争うバーニー・サンダース(Bernie Sanders)上院議員が、24日放送予定の米テレビのインタビューで、これまでの予備選の多くでヒラリー・クリントン(Hillary Clinton)元国務長官に敗北する結果となったのは「貧しい人々が投票しないためだ」と語っていることが明らかになった。
サンダース氏はこれまでの選挙戦で所得格差との闘いを中心にすえてきたが、所得格差が大きい17州のうち16州でクリントン氏に負けている。
放送前日の23日に米NBCテレビが公開した抜粋によると、サンダース氏はそうした州での敗北の理由を尋ねられると「貧しい人々が投票しないからだ。これは単なる事実だ。アメリカ社会の悲しい現実だ」と述べ、しかしそうした風潮を「変革する必要がある」と強調した。
米国勢調査のデータによると、全米で14年に行われた選挙で18歳以上、年収1万ドル(約110万円)未満の有権者のうち、投票した人は全体のわずか24.5%だったという。つまり、この層の約4分の3が投票しなかったということになる。米世論調査機関ピュー・リサーチ・センター(Pew Research Center)の昨年の調査によれば、米国の投票率は、日本やチリ、スイスを除くほぼすべての先進国に後れを取っている。
サンダース氏はインタビューの中で「投票率を大幅に上げることができ、低所得層や労働者、若者たちが政治プロセスに参加し、投票率75%程度になれば、この国は根本的に変革されるだろう」と述べている。(c)AFP