【4月22日 AFP】オーストラリアの海辺で、絶滅したマッコウクジラ「キラースパームホエール」の巨大な歯の化石が見つかった。約500万年前のもので、南北米大陸以外でこのクジラの化石が発見されたのは初めて。

 化石は今年2月、メルボルン(Melbourne)近郊のビューマリスベイ(Beaumaris Bay)で化石愛好家が発見し、ビクトリア(Victoria)州の3博物館を管轄するミュージアムビクトリア(Museum Victoria)に寄贈された。

 歯の長さは30センチもあり、ミュージアムビクトリアによると、現存するマッコウクジラのものよりも大きい。さらに大型肉食恐竜ティラノサウルス・レックス(T・レックス、Tyrannosaurus rex)の歯をもしのぐ大きさだという。

 キラースパームホエールの化石はこれまで、米大陸の西海岸でしか見つかっていなかった。このクジラは最も大型のものだと体長18メートル、体重40トンに達したとみられるという。(c)AFP