【4月22日 AFP】(更新)世界反ドーピング機関(WADA)は21日、中国・北京(Beijing)にある国立反ドーピング研究所(National Anti-Doping Laboratory China Anti-Doping Agency)の認定を一時停止し、WADAに関わる検査を行うことを禁止した。

 WADAは同研究所に対し、懲罰委員会が指定する「5つの改善要求」を満たす必要があるとしているものの、それが具体的に何なのかは明かしていない。認定の停止期間中、尿や血液のサンプルは、WADAが認める別の研究所に移動される。

 最大4か月の認定停止は即座に適用されるが、反ドーピング研究所はこの決定について、21日以内であればスポーツ仲裁裁判所(CAS)に異議を申し立てることができる。

 WADAは声明の中で、「北京の研究所が懲罰委員会の指定する要求を満たした場合、4か月を待たずに再認定を申請できる可能性もある」と説明している。

 同研究所について、国際基準に見合った質の検査を提供できないとWADAが判断した場合、このまま認定が取り消されることになる。数日前には、ロシアの公認検査機関が基準を満たさなかったとして、WADAからの認定を取り消されている。(c)AFP