アフガン首都のタリバン自爆攻撃、死者30人に
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【4月19日 AFP】(更新、写真追加)アフガニスタンの首都カブール(Kabul)中心部で19日に起きた旧支配勢力タリバン(Taliban)によるトラックを使った自爆攻撃の死者は、少なくとも30人に上っている。警察発表によれば死者の大半は民間人だという。
内務省のセディク・サディキ(Sediq Sediqqi)報道官によれば、女性や子どもを含む30人が死亡した。死者数は今後も増える恐れがある。また負傷者は320人を超え、負傷者の多くが重体となっているという。
国防省をはじめ政府庁舎が集中するプリ・マフムード・ハーン(Puli Mahmood Khan)地区で起きた攻撃については、タリバンが犯行声明を出している。1週間前にタリバンが「春の攻勢」の開始を宣言して以来、首都での大規模な攻撃は今回が初めて。
カブール警察のアブドル・ラーマン・ラヒミ(Abdul Rahman Rahimi)署長は報道陣に対し「実行犯の1人が政府庁舎横の駐車場で、爆発物を積載したトラックを爆発させた。その結果、28人が死亡した。大半は民間人だった。さらに2番目の実行犯が治安部隊との間で銃撃を交わしたが、後に射殺された」と述べた。
爆発から数時間が経ち、銃撃戦は収束したようにみえるが、治安当局は他にも逃走中の容疑者がいる可能性を懸念している。アフガニスタン内務省はこの自爆攻撃は「戦争犯罪だ」と非難した。
一方、タリバンのザビフラ・ムジャヒド(Zabihullah Mujahid)報道官は、アフガニスタンの情報機関、国家保安局(NDS)の建物に戦闘員が進入を試みたと述べた。
これに対し内務省のサディキ報道官は、容疑者の1人が国賓らの警護を担当する官庁の敷地内に進入したことを認めたものの、銃撃戦の後に射殺されたと話した。
。(c)AFP/Mushtaq MOJADDIDI