【4月19日 AFP】米ジョンズ・ホプキンス大学(Johns Hopkins University)のシンクタンク、米韓研究所(US-Korea Institute)は19日、北朝鮮北東部の豊渓里(プンゲリ、Punggye-ri)にある核実験場を写した最新の衛星画像の分析結果を明らかにした。北朝鮮がまもなく5回目の地下核実験に踏み切るとの観測が浮上しているが、一帯では「非常に限定的な活動」しか行われていないとの見方を示した。

 その一方で、画像には核実験の実施が差し迫っていると示す証拠はほとんど見当たらないものの、北朝鮮は準備作業を隠すのが巧みになってきているとも指摘した。

 韓国の朴槿恵(パク・クネ、Park Geun-Hye)大統領は18日、北朝鮮が新たな核実験の準備を進めている兆候を情報筋がつかんでいると閣僚らに語った。韓国の国防省も同様の見方を示している。

 北朝鮮は5月初めに数十年ぶりに開催される朝鮮労働党大会の準備を行っている。金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)第1書記はその機会に、核開発計画を新たな段階に押し上げて威光を示す思惑があるとみられる。

 専門家の間では、北朝鮮は党大会前に示威行動として5回目の核実験を強行するとの見方が多い。(c)AFP