「精子提供者は精神疾患ある元受刑者」、カナダの3家族が提訴
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【4月16日 AFP】カナダの3家族が今週、重罪犯罪の前科があり、精神疾患のある男性(39)の精子を提供されたとして米国とカナダの精子バンクとその代理店を相手取り、1500万カナダドル(約12億7000万円)の損害賠償を求めて提訴した。「天才」の精子だと伝えられていたという。
この10年間で英国、カナダ、米国の少なくとも36人の女性が、提供されたこの男性の精子で人工授精を受け妊娠したとみられている。
訴状によると、3家族は米ジョージア(Georgia)州に本社を置くザイテックス(Xytex)とカナダ・オンタリオ(Ontario)のアウトリーチ・ヘルス・サービス(Outreach Health Services)にだまされたと主張している。これまでのところ、原告側の主張は法廷で立証されていない。
3家族は、2社が精子提供者の知能指数(IQ)を捏造(ねつぞう)し、極めて良好な健康状態で神経工学の博士号取得を目指しているという精子提供者に関する偽りの情報を伝えたと主張している。しかし精子提供者は実際には20年前に大学をドロップアウトし、強盗などの罪で服役した後に社会復帰を果たし、昨年学士号を取って大学を卒業したという。
原告側は、2社は2014年に事実を知った後もこの精子提供者の精子の販売を続けていたと主張している。(c)AFP