【4月16日 AFP】米紙ニューヨーク・ポスト(New York Post)は15日、米大統領選の共和党候補指名争いをリードする不動産王ドナルド・トランプ(Donald Trum)氏を支持すると表明した。「不完全だが、可能性に満ちている」と評価している。

 ニューヨーク・ポストは、メディア王ルパート・マードック(Rupert Murdoch)氏が所有する保守系紙。ニューヨーク(New York)市マンハッタン(Manhattan)在住のトランプ氏について、「ニューヨークの価値観を最も反映」しており、「政治家たちに裏切られたと感じている米国民全てに希望を与える」と評した。

 日本と韓国の核武装論やメキシコとの国境への壁建設など、トランプ氏が唱えた問題発言に関しては「新人らしいミス」だと一蹴。その上で、「もっと大統領らしく振る舞い、政策をよく学び、自制力を高めて神経過敏にならない」よう同氏に助言している。

 ポスト紙の社説は、トランプ氏が公の場で自身の好まない女性を侮辱する発言を行ってきたことや、イスラム教徒の米国入国禁止を呼び掛けたこと、メキシコ人について麻薬密売人や強姦犯だと評したことには言及しなかった。むしろ、しばしば「アマチュア的で、不和を引き起こし、まったく下品な」発言をするが、こうした「政治的な不適切さ」こそが「トランプ氏の大きな魅力の一つだ」との見方を示した。(c)AFP