【4月15日 AFP】歴代最高のフォーミュラワン(F1、F1世界選手権)ドライバーは誰か?――英シェフィールド大学(University of Sheffield)は、研究によってその答えを導き出した。

 同大学の研究チームが、多くの時間と労力を費やして統計をまとめた結果、上位100人の頂点に立ったのは、アルゼンチンの名ドライバー、故ファン・マヌエル・ファンジオ(Juan Manuel Fangio)氏だった。

 研究チームのアンドリュー・ベル(Andrew Bell)氏は、チームによる影響を徹底的に排除し、使用したマシンによって得られた成功ではなく、ドライバーの才能に焦点を絞ったと説明している。

 このアプローチで研究を進めると、アラン・プロスト(Alain Prost)氏が2位、フェルナンド・アロンソ(Fernando Alonso)が3位に入り、世界王者3人が続く結果になったという。

 5度のF1チャンピオンに輝いているファンジオ氏が、歴代最高のドライバーであるとする研究結果には、ファンの多くが同意するとみられる一方、その他の伝説的ドライバーについては、議論を呼ぶような順位になった。

 チーム(使用マシン)の実力による影響を排除した結果、通算7度の年間優勝を誇るミハエル・シューマッハ(Michael Schumacher)氏は、なんと9位にとどまった。

 史上最強のドライバーと評されることも多いシューマッハ氏は、一度引退した後、2010年から2012年シーズンまでメルセデスAMG(Mercedes AMG)で現役復帰を果たしたものの、徐々にチームメートのニコ・ロズベルグ(Nico Rosberg)にパフォーマンスで差をつけられ、総合的に見てこのランクに甘んじることになった。

 仮に復帰前のキャリアだけを考慮すれば、シューマッハ氏は3位につけているという。

 今回の評価ランキングでもう一つ気になるのは、ニキ・ラウダ(Niki Lauda)氏が圏外となっている点だ。