【4月15日 AFP】バルト海(Baltic Sea)の公海上でロシアの戦闘機が米駆逐艦への異常接近を繰り返したとの米軍の発表について、ロシア政府は14日、露戦闘機による無謀または挑発的な行為はなかったと否定した。

 米欧州軍(EUCOM)の発表によると、バルト海の公海上で今週、ロシアのスホイ24(SU-24)型戦闘機が米駆逐艦ドナルド・クック(USS Donald Cook)への異常接近を繰り返した。12日には「攻撃を模倣」するように同駆逐艦の上空9メートルを超低空飛行したとされ、ある米国防当局高官は「ここしばらくでわれわれが目にしたものの中でも最も攻撃的」な行為だったと評した。

 だが米国側の批判に対し、露国防省のイーゴリ・コナシェンコフ(Igor Konashenkov)報道官は同省の公式フェイスブック(Facebook)ページで、スホイ24機は当時、試験飛行中であり、安全規定にすべて準拠したうえで米駆逐艦を監視し飛び去ったと説明。「率直に言って、米国側がこうも反発する理由がわからない」と一蹴した。(c)AFP/Maria ANTONOVA with Thomas WATKINS in Washington