【4月15日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)ドライバーは、スポーツ界でも屈指の億万長者として知られるが、実際の金銭感覚は少し違うようだ。――中国GP(Chinese Grand Prix 2016)を控えるF1ドライバーたちが、上海(Shanghai)のおしゃれなレストランでディナーを楽しんだ後、勘定を17人できっちり分けていたことが明らかになった。

 メルセデスAMG(Mercedes AMG)と、3年総額150億円超の大型契約を交わしている王者ルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)は、13日の夕食会の場所を選び、内金も支払っていた。しかしハミルトンによれば、合計金額を見たチームメートのニコ・ロズベルグ(Nico Rosberg)が、割り勘にすることを主張したという。

 ハミルトンは報道陣に対して、「勘定を分け合ったんだ。本当に何だかばかげていた」と明かし、「誰かが、割り勘にしようと言ったんだ。それでドライバー17人で分け合ったんだけど、まったくおかしな話だ」とコメントした。

「それほど高くなかったから、僕は『今回は1人か2人で支払って、次は別の人間がおごればいい』と言ったんだ。すると、『ノー、ノー、ノー、別々にしよう』と言われたんだよ」

 誰が割り勘を提案したのか尋ねると、ハミルトンはいたずらっぽく「あれは確実にニコだった!」と答え、代金を払ったドライバー全員が領収書を求めたことも暴露した。

「全員が領収書を受け取ったよ。17枚の領収書に、17枚のクレジットカード。あれは、これまでで最もばかげた光景だった!」

 イタリア料理店の「ザ・キッチン・サルヴァトーレ・クオモ(The Kitchen Salvatore Cuomo)」で行われた今回の食事会には、どうしても来られなかった5人を除いて、17人のF1ドライバー全員が出席したという。

 一方のロズベルグは、ハミルトンの主張に反論し、「興味深いね。僕が覚えている限り、普通は世界王者が支払うというのが暗黙の了解だ。あくまでも、僕の見解だけどね」とコメントした。(c)AFP/Alastair HIMMER