【4月13日 AFP】インドネシア・アチェ(Aceh)州で12日、キリスト教徒の女性(60)がアルコール飲料を販売したとして、むち打ち刑を受けた。同州では、イスラム教徒以外に厳格なイスラム法を適用して処罰を与えるのは今回が初めてとなる。

 当局によれば、女性は集まった数百人の見物人を前にして、むちで30回近く打たれたという。

 イスラム教徒が大多数を占めるインドネシアで唯一、厳格なシャリア(Sharia、イスラム法)が適用されているアチェ州では、シャリアに違反したかどで公開のむち打ち刑が日常的に行われ、刑を執行する様子を群集が見物することは珍しくない。

 AFPの取材に応じたアチェ州の検察当局によれば、シャリアが適用されるのはこれまでイスラム教徒のみだったが、昨年に発効した条例により、状況によっては非イスラム教徒にも適用されることになったという。(c)AFP