【4月13日 AFP】国際通貨基金(IMF)は12日、最新の世界経済見通しを公表し、2016年の世界全体の予想成長率を3.2%に引き下げた。貿易や投資が大幅に落ち込むとして、1月時点から0.2ポイント下方修正した。

 IMFが見通しを下方修正するのは3四半期連続。経済活動が「あまりにも長い期間にわたって停滞し過ぎている」と述べ、成長を下支えするため経済大国が直ちに行動を起こす必要があると強調した。

 IMFは世界経済の現状について、低成長や保護貿易主義の高まりからさまざまな脅威にさらされていると指摘。英国が欧州連合(EU)を離脱した場合、「甚大な」ダメージを受ける恐れがあるとも警告した。

 日本についても、2016年の予想成長率を1月時点の1.0%から0.5%に下方修正した。消費税の引き上げが予定される2017年はマイナス0.1%に落ち込むとし、前回のプラス0.3%よりも一段と厳しい見通しを示した。(c)AFP/Paul HANDLEY