ブライアン・アダムスも米公演中止、反LGBT法に抗議
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【4月12日 AFP】カナダのロック歌手ブライアン・アダムス(Bryan Adams)さん(56)は11日、米南部ミシシッピ(Mississippi)州で制定され、同性愛者やトランスジェンダー(性別越境者)などの性的少数者(LGBT)を差別する内容だと批判されている新法に抗議し、同州で今週予定されていた公演を中止すると発表した。
同州ビロクシ(Biloxi)で14日にコンサートを開催する予定だったアダムスさんは、公式サイトで発表した声明で、「性的指向を理由に一部の人々の市民権が否定されるような州では、良心に鑑みて公演はできない」と説明。さらに、同州に対しこの「極めて差別的な」法律の撤回を求める活動への参加も表明した。
共和党のフィル・ブライアント(Phil Bryant)知事の署名で先週成立し、7月1日に発効予定のこの法律は、公務員や事業主に対し、自身の信条に反すると感じた場合は、同性愛者への結婚関連サービスの提供を拒否したり、同性愛者の雇用を拒否することを認める内容などが含まれる。
米国では昨年6月、連邦最高裁の判決によって全土で同性婚が合法化されたが、その後、複数の州でミシシッピ州と同様の法律が提案されている。
先週末には、ロック歌手のブルース・スプリングスティーン(Bruce Springsteen)さん(66)も、ノースカロライナ(North Carolina)州がLGBTの人々に対する公共施設や公衆トイレでの差別阻止を州内の自治体に禁じる新法を制定したことに抗議し、同州で予定されていた公演を中止していた。(c)AFP