野生のトラの生息数、過去1世紀で初めて増加に転じる
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【4月11日 AFP】地球上の野生のトラの生息数が、自然保護の取り組みにより、過去1世紀で初めて増加に転じたと、自然保護団体らが11日、声明で発表した。
環境保護団体の世界自然保護基金(WWF)とトラの保護団体「グローバルタイガーフォーラム(Global Tiger Forum)」の集計によると、世界の野生のトラの数は過去最低だった2010年の3200頭から、推定3890頭に増加したとされる。
WWFのマルコ・ランベルティーニ(Marco Lambertini)事務局長は「何十年にもわたって減り続けていたトラの数が初めて増加に転じた」との声明を発表。生息数が約10万頭だったとされる1900年以降、増加したのは初めてだという。
ただし専門家らは、増加した理由には保護の取り組みが強化されたことに加え、これまで集計されていなかった地域が新たに含まれたことや調査手法が向上したことも影響している可能性があると指摘した。2010年の時点でトラが生息していたのは世界で13か国あり、これらの諸国は2022年までにトラの生息数を2倍に増加させる計画を開始している。
今回の調査結果は、インド・ニューデリー(New Delhi)でこれらの国々が集まり、3日間にわたって実施する会議の開幕を翌日に控え、発表された。(c)AFP