【4月11日 AFP】広島市で開かれていた先進7か国(G7)外相会合は11日午後、「核兵器のない世界」の実現を呼び掛ける「広島宣言(Hiroshima Declaration)」を採択して閉幕した。北朝鮮の挑発行為が実現に向けて重要な課題だとしている。

 G7外相らが市内の平和記念公園で原爆死没者慰霊碑に献花したあと取りまとめた広島宣言は、「国際的な安定を推進する形で、全ての人にとってより安全な世界を追求し、核兵器のない世界に向けた環境を醸成するとのコミットメントを再確認する」と強調。「この課題はシリアやウクライナ、とりわけ挑発を繰り返す北朝鮮など、多くの地域の安全保障環境の悪化によって一層複雑となっている」とも言及した。

 一方、共同声明では、米主導の有志連合がイラクとシリアで行っているイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」との戦いに対する支援を「強化・加速する」と確約。「テロリズムは世界の安全保障上の喫緊の脅威であり、国際的な協調と結束した対応が必要だ」と述べ、G7としてテロ対策行動計画を作成する方針を表明した。(c)AFP