【4月10日 AFP】自転車ロードレース、バスク一周(Vuelta Ciclista al Pais Vasco 2016)は9日、最終第6ステージ(エイバル周回コース、16.5キロ、タイムトライアル)が行われ、ティンコフ(Tinkoff)のアルベルト・コンタドール(Alberto Contador、スペイン)が総合優勝を飾った。

 この日のステージを制して大会通算4度目の総合優勝を果たしたコンタドールは、引退を先送りにする考えを示した。

 これまで2度ツール・ド・フランス(Tour de France)で総合制覇を果たしている33歳のコンタドールは、今季がプロ選手としては最後のシーズンになるだろうと示唆していたが、パリ~ニース(Paris-Nice 2016)やカタルーニャ一周(Volta a Catalunya 2016)でともに2位に入るなど、好調なシーズン序盤を送っていることを受け、2017年も競技を継続することを見据えている。

 コンタドールは引退について、「家族やチームと相談した。自分の今やっていることを本当に楽しんでいる。現時点では、その考えについては脇にどけることにしようと思う」と語った。

 コンタドールはこの日、モビスター・チーム(Movistar Team)のナイロ・キンタナ(Nairo Quintana)とチームスカイ(Team Sky)のセルヒオ・エナオ(Sergio Henao)というコロンビア勢を抑え込んだ。

 第5ステージを終えて首位に立っていたエナオは、2位につけるコンタドールとは6秒差だった。しかし、コンタドールはタイムトライアルでエナオに対して逆に18秒差をつけてトップでフィニッシュすると、逆転で総合優勝を果たした。

「この状態になるために、この冬は本当に頑張った。どのレースでもよくやっているが、いくつかのレースは数秒届かなかった。そのレースではタイムトライアルが無かったりしたからかもしれない。今回は勝てたので、本当にうれしい」

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