【4月9日 AFP】ローマ・カトリック教会のフランシスコ(Francis)法王が8日、家庭生活に関するカトリック教会の新たな指針を発表し、離婚や同棲に理解を示す一方で、同性愛者の信者には依然、門戸を閉ざした。

 法王は、カトリック教会の教義や慣例をまとめた260ページに及ぶ「使徒的勧告」の改訂版で、同性愛関係の法的承認をカトリック教会は容認しない態度を改めて強く打ち出した。

 最も注目を集めていた項目では、司祭らに対して、民事婚で再婚した信者をもっと受け入れるよう呼び掛けており、場合によっては、離婚・再婚した信者らへの聖体拝領を禁じる措置を撤廃する可能性についても示唆している。

 今回発表された指針は、カトリック教会の寛容の度合いを広げたいという法王の意欲を反映している。一方で法王は、2014年と15年に開催された教会会議で同性カップルに関する教義を見直した司教らが「同性同士の結合については、婚姻と家族に関する神の計画に少しでも類似したものだとみなせる根拠が見当たらない」という見解を下したことを指摘した。

 同指針は、性的指向を「不当に差別するあらゆる兆候」には異議を唱える一方で、同性愛関係に関する肯定的な文言は見当たらず、予想通りだったとはいえ、同性愛者の信者を落胆させる内容となった。(c)AFP/Angus MACKINNON